サマーキャンプ in 新潟&長野 レポート (3日目)
キャンプ3日目は、長野への移動、歴史的場所の見学、そして水陸両用観光バス「諏訪湖探検ダックツアー」への参加など、忙しい一日となるはずでした。が、突然のハプニングが...。
いったい何が起こったのでしょうか?
それではさっそく、その日を振り返ってみましょう。
キャンプ3日目 [2010年8月6日(金)]
いつもなら私より早く起きている子どもたちですが、この日の朝だけは違いました。
昨夜、"暗さ"と"恐怖"のため、テントでなかなか眠りにつくことができなかった子どもたち。
楽しい食事の時間にもかかわらず、何だか少し元気がないような気がします。
普段、何度もお代わりする子どもたちも、その朝はあまりお代わりをしませんでした。
朝食を済ませて、キャンプサイトに戻って、朝食前に裏返して干していたシュラフをしっかり袋の中に入れて片付けが完了。
この作業は、全員スムーズに出来ました。
さて、事務手続きを終えると、2泊滞在した「国立妙高青少年自然の家」を出発する時間がやってきました。
美味しい食事、広々とした宿泊棟の部屋、そしてみんなの思い出になった(?)テント泊など、この自然の家では満足の3日間を過ごすことができ、大変充実したものとなりました。
さあ、みんな! 元気を出して、次の目的地へ向かって出発だ!
バスが出発して15分が経過。
後ろを振り返ると、子どもたち全員が(一人残らず)爆睡状態に入っていました。(下の写真)
確かに、気温はもうすでに高くなっており、冷房の効いたバスの中は気持ちよかったことでしょう。
しかしそれにしても、全員が一斉に眠るなんてめったにあることではありません。
テントでは、よほど眠れなかったのでしょう。
みなさん、次の目的地までゆっくり休んでください!
とは言っても、次の目的地「川中島古戦場」までは約1時間のドライブで、あまり睡眠時間を与えてあげることができませんでした。
到着してもまだ、ぐっすり寝ていて、声をかけても全く気づかない子が数名います。
そのまま寝かせてあげたい気もしましたが、ここ「川中島古戦場」を見なかったら、今回のキャンプのテーマが"♪何の意味もない!♪"ということになってしまうので、全員がしっかり目を覚ますまで待ちました。
「川中島古戦場」 ― ここは、上杉謙信と武田信玄が5度にわたって戦いを繰り広げた場所です。
上杉謙信は、私たちが昨日訪ねた「春日山城」からこの地までやってきて戦ったのだ、と考えると、何だか感慨深いものを感じました。
古戦場をみんなでゆっくり歩き、「上杉謙信と武田信玄の一騎打ちの像」の前まで来た時、一人の紳士が私たちに近づいてきて、「どこからいらっしゃったのですか?」と話しかけてきました。
その紳士は、「"川中島の戦い" 語りべの会」という、この古戦場でガイドのボランティアをしている方でした。
彼は、子どもたちに上杉謙信の軍と武田信玄の軍がどのような経路をたどって戦ったのか(啄木鳥戦法)、大きなマップで分かりやすく説明してくれたり、また、「執念の石」について説明してくれました。
「いや~、小学生に説明するのは難しいですね」と、おっしゃられていましたが、いやいや、大変分かりやすくて、本当に助かりました。まことにありがとうございました。
見学終了後、国立妙高青少年自然の家の食堂で準備してくれたお弁当を、公園のベンチに座ってでいただき、それを食べ終わると、すぐ近くにある「長野市立博物館」へ向かいました。
(長野市立博物館)
当初は、博物館で常設展示を見る予定でしたが、その時、プラネタリウムで「銀河鉄道の夜」を上映していることが分かり、常設展示を見るか、もしくはプラネタリウム「銀河鉄道の夜」を見るか、子どもたちに尋ねてみたところ、ふた手に分かれました。
時間的に両方を見ることは不可能だったので、「各自、見たい方に行く」ということになりました。
春キャンプ(テーマは「宮沢賢治」だった)に参加した子たちは、"春キャンプのテーマ「宮沢賢治」の続き"という気持ちで、プラネタリウムを選択していました。
(長野市立博物館 プラネタリウム入口)
博物館からみんなが出てきたのは、午後1時40分過ぎでした。
すぐにバスに乗り込み、急いで諏訪市に向かって出発。
水陸両用観光バス「諏訪湖探検ダックツアー」の出発時刻が迫っていました。
私たちのバスが、ダックツアーの発着場所「おぎのや諏訪店」に到着して、店内にある受付に行ってみると、そこで大変なことが判明しました。
なんと!急にその日に、「車輌点検が入ったため、本日はすべて運休です」というのです。
2週間前に電話して日時を伝えたときは、「大丈夫」と言っていたのに...
文句を言っていても仕方ありません。
一瞬、この後どうすればよいのか分からなくなってしまいましたが、しばらく考えて、次の日の予定と入れ替えることで問題をクリアできそうなことが分かると、すぐに「国立信州高遠青少年自然の家」に電話しました。
そして、これからすぐに(次の日に行う予定だった)「すべラップ」作りができるかどうか尋ねると、「可能」だという返事をいただき、私たちは急いで自然の家へ向かったのでした。
「すべラップ」とは、カラマツの木片をヤスリを使って、ツルツルになるまでひたすら磨き、ストラップを作るクラフトのことです。
子どもたちは、材料と道具を受け取り、
木片をヤスリでひたすら磨いて、また磨いて、そしてまた磨きました。
約1時間で、下の写真のようなストラップが完成。
ランドセルやバッグなどにつけるといいかもしれませんね。
クラフトが終了すると、そのまま夕食をとるため食堂へ。
子どもたちは朝から疲れてはいたものの、お腹もかなり空いていたので、いつものように何度もお代わりをして、たくさん食べていました。
夕食後、宿泊棟(ログハウス)へ移動。
ここ「国立信州高遠青少年自然の家」の宿泊施設は、すべてログハウスかロッジ、またはテントとなっており、私たちの宿泊したログハウスもまた一戸建ての素敵な建物でした。
そのログハウスの中に入ると、「おぉ~!いい~!」という、子どもたちの歓声があがりました。
確かに、広くて、きれいで、素晴らしい!
しばらく、あちこち見て回っていた子どもたちでしたが、それが落ち着くと本館にあるお風呂へみんなで出かけて行きました。
お風呂に入ってさっぱりした子どもたちと、しばらくUNO大会で盛り上がりました。
午後9時 消灯。
"まだ、もっとUNOで遊びたい"と子どもたち。
でも、お布団に入ると、みんなすぐに眠ってしまっていました。
さすがにこの日は、昨夜の寝不足もあり、子どもたちはみんな疲れていたのでしょう。
翌朝までぐっすり眠ったようです。
結果的には、ダックツアーの参加が明日に延期になって良かったのかもしれません。
もし、予定どおり、この日に参加していたら、諏訪湖の波の上で揺られる「水陸両用観光バス」の中で、子どもたち全員が気持ちよく眠ってしまったかもしれませんから。
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